水槽にバックスクリーンを貼ると水槽を美しく演出でき、他にも様々な効果があります。
水槽用バックスクリーンには、セロハンテープなどを用いて貼りつけるタイプのものや、テープ類を使わず水槽に直接貼りつけるタイプのものなどがあります。
水槽に直接貼りつけるタイプのバックスクリーンは、水槽周りから見てもテープなどが見えず、非常に美しく仕上げることが可能です。
このタイプのバックスクリーンをきれいに貼るためには、いくつか用意しなければならないものやコツがあります。
一見器用さが必要なように見えるかもしれませんが、やってみると意外と簡単にできます。
ここでは、水槽用バックスクリーンの貼りつけ方とコツについて詳しく説明していきます。
バックスクリーン貼りつけに必要なもの
水槽に直接貼りつけるタイプのバックスクリーンの場合は、以下のものが必要になります。
① 水槽用バックスクリーン
水槽に貼りつけるバックスクリーンです。好きな色や写真のものを選びましょう。
各メーカーより様々な水槽用バックスクリーンが販売されています。
② スプレーボトル・霧吹き
スプレーボトルや霧吹きは、薄めた中性洗剤をスプレーするのに使います。
100円ショップでも購入することが可能です。
③ 中性洗剤
バックスクリーンは薄めた中性洗剤液で貼りつけます。
洗剤は必ず中性洗剤を使用するようにしてください。
④ へら・スクレーパー
へらやスクレーパーは、水槽とバックスクリーンの間に入ってしまった空気を押し出したり、しわを除去するために使用します。
可能ならゴムへらかシリコンなどの柔らかいスクレーパーを使用するのが良いですが、なければ定規やカード類などで代用は可能です。
鋭利な物や尖っているものはバックスクリーンを傷つける原因になるので避けたほうが無難です。
心配であれば以下のような、直接水槽にフィルムを貼るタイプのバックスクリーンをきれいに貼るための専用の道具セットも販売されているのでそちらを使用すると良いと思います。
バックスクリーンを水槽に貼る際に便利な道具の一式セットです。
スプレー容器、カッターナイフ、三角ヘラ、ヘラが各1個ずつセットになっています。
⑤ はさみ・カッター
ハサミは、水槽よりもバックスクリーンが大きすぎるときに、事前に適度な大きさに切っておくために使用します。
カッターは、水槽にバックスクリーンを貼りつけた後、はみ出ている部分を切り落とすために使用します。
切れ味が悪いときれいに切れないので、使用する前に新しい刃に交換しておくと良いです。
⑥ タオル・ビニールシート
作業中は、水槽にスプレーした薄めた洗剤の液が床にこぼれます。
床にタオルを敷いておき、水をすぐに拭き取れるようにタオルは複数用意しておくとよいでしょう。
床にビニールシートか、なければ大きなごみ袋を切り開いて敷いておいて、その上で作業をするとより安心です。
バックスクリーンの貼りつけ方
① バックスクリーンを適切な大きさにカットする
バックスクリーンは、水槽より大きなものを貼りつけて余った部分をカットするのが一般的ですが、水槽よりもあまりに大きいものの場合は貼りつけ作業がやりにくいです。
バックスクリーンは水槽より数センチ大きい程度まで、ハサミを使って事前にカットしておきましょう。
② 中性洗剤スプレーボトルの準備
バックスクリーンを水槽に貼りつけるための、薄めた中性洗剤液を作ります。
スプレーボトルや霧吹きに水を入れ、中性洗剤を入れて軽くかき混ぜます。
中性洗剤の濃度は水100㎖に対して1~数滴程度です。
必ず中性洗剤と書かれている商品を使用してください。
③ 作業場所にタオルやビニール袋を敷く
作業中は、中性洗剤液が床にこぼれます。
作業場所にビニールシートを敷くか、なければ大きいごみ袋を切り開いて敷いておくとより安心です。
水槽の下にはタオルを敷いておくと、中性洗剤液をしっかりと吸い取ることができます。
お風呂場など、水がこぼれても大丈夫な場所で作業するのもおすすめです。
その場合にも、水槽の傷つき防止や安定のために、下にタオルは敷いて作業を行いましょう。
④ 水槽についたごみや油汚れを除去する
バックスクリーンを貼る前に、水槽についたごみや油などの汚れをきれいに除去します。
タオルを使って乾拭きしたり、②で準備した中性洗剤スプレーをかけてタオルで拭いても良いです。
ごみが残っていると、バックスクリーンがその部分だけ浮き上がったりして見栄えが悪くなるので注意しましょう。
⑤ 水槽に薄めた中性洗剤液をスプレーする
水②で準備した薄めた中性洗剤液を、水槽のバックスクリーンを貼りつける部分にスプレーします。
このとき、貼りつける部分がビタビタになるくらいたっぷりとスプレーするようにしてください。
水槽とバックスクリーンの間にしっかりと中性洗剤液が入ることによって滑りが良くなり、後の作業がしやすくなったり、気泡の除去もやりやすくなります。
⑥ バックスクリーン側にも薄めた中性洗剤液をスプレーする
水槽だけでなく、バックスクリーンの貼りつけ面にも薄めた中性洗剤液をスプレーします。
水槽だけにスプレーをする人も多いですが、バックスクリーンにもスプレーをしたほうが作業もしやすく、気泡の除去も容易になり、きれいに仕上げることが可能です。
⑦ 水槽にバックスクリーンを貼りつける
水槽にバックスクリーンを貼りつけます。
大きい水槽の場合は二人で貼りつけた方が楽ですが、貼りつけ時にはごみが入ったりバックスクリーンが折れて跡がついてしまったりしなければ、多少の気泡やしわは後で除去できるので、一人で貼りつけてもそれほど難しい作業ではありません。
⑧ 気泡やしわを取り除く
へらやスクレーパーを用いて、水槽とバックスクリーンの間に入ってしまった気泡やしわを伸ばしていきます。
ゴムへらやシリコンなどの柔らかい素材のスクレーパーが良いですが、なければ直定規や三角定規、カードなどでも代用可能です。
鋭利なものや一部が尖っているものを使用してしまうと、バックスクリーンに傷がついてしまう可能性がありますので注意してください。
気泡やしわの除去の際は、へらやスクレーパをかける面にも中性洗剤液をスプレーしておくと、滑りが良くなってやりやすくなります。
水槽中心から外側に向かって中性洗剤と一緒に気泡を押し出して、しわも伸ばしていく感じです。
この時、水槽の端から中性洗剤がこぼれ出るので、下にはタオルなどを敷いておくと良いです。
もし、水槽とバックスクリーンの間にごみが入ってしまい、凹凸ができてしまった場合は、その部分だけバックスクリーンをはがして、中性洗剤をスプレーしてごみを吹き飛ばして除去します。
後はまた貼りつけて気泡やしわの除去をすれば大丈夫です。
難しそうに見えるかもしれませんが、やってみると意外と簡単にきれいにできます。
⑨ バックスクリーンの余った部分を切り取る
気泡を取り除いてきれいに貼りつけが完了したら、水槽からはみ出たバックスクリーンをカッターで切り取ります。
カッターは切れ味が悪いとギザギザになってしまったり、きれいに切れないので、切れ味が良いものを使用しましょう。
事前に刃を一つ折って新しい刃に変えておくと良いです。
片手ではみ出たバックスクリーンを軽く引っ張り、水槽の端に沿ってカッターを滑らせると簡単に切り取ることができます。
⑩ 仕上げ
ここまでくればほぼ完成ですが、最後に残った細かい気泡をまたへらやスクレーパーを用いて押し出していきます。
後はこぼれた中性洗剤液をしっかり拭き取り、しばらく置いておきます。
その後、水槽内部に中性洗剤液が入ってしまっている可能性が高いので、水槽内部のみ水で洗い流すか、水で濡らしたタオルと乾いたタオルで交互に何回か吹けばOKです。
まとめ
水槽にバックスクリーンを貼ると水槽を美しく演出でき、他にも様々な効果があります。
水槽に直接貼りつけるタイプのバックスクリーンは、水槽周りから見てもテープなどが見えず、非常に美しく仕上げることが可能です。
このタイプのバックスクリーンをきれいに貼るためには、いくつか用意しなければならないものやコツがあります。
用意するものは、お好みの水槽用バックスクリーンの他、スプレーボトルや霧吹き、中性洗剤、へらやスクレーパー、はさみやカッター、タオルやビニールシートです。
貼りつけ手順は、事前にバックスクリーンを水槽より少し大きい程度にハサミでカットしておき、水槽についたごみや油汚れなどを拭き取ってから、薄めた中性洗剤液を水槽とバックスクリーンの貼りつけ面にたっぷりとスプレーし、貼りつけます。
その後、へらやスクレーパーなどを用いて、中性洗剤液を押し出すような感じで気泡やしわを取り除き、水槽からはみ出たバックスクリーンの余分な部分をカッターで切り取ります。
仕上げにもう一度へらやスクレーパーなどを用いて残った細かい気泡を取り除き、水槽内に入ってしまった洗剤液を洗い流すか拭き取れば完成です。
一見難しく思えるかもしれませんが、やってみると意外と簡単にきれいに仕上げることができますので、是非挑戦してみてください。
バックスクリーンを水槽に貼る際に便利な道具の一式セットです。
スプレー容器、カッターナイフ、三角ヘラ、ヘラが各1個ずつセットになっています。
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