フィルター・濾過装置

外部式フィルターの特徴とデメリットを解説!!おすすめも紹介!!

外部式フィルターの特徴とデメリットを解説!!おすすめも紹介!!

フィルター・濾過装置の種類には、外部式フィルター、上部式フィルター、底面式フィルター、外掛け式フィルター、投げ込み式フィルター、スポンジフィルター、オーバーフローフィルターなどがあります。

それぞれ特徴や欠点が異なりますので、設置する際には自分の水槽に合ったものを選ぶ必要があります。

ここでは、フィルター・濾過装置の一種である外部式フィルターについて詳細に解説していきます。




外部式フィルターとは、フィルター・濾過装置の一種であり、外部フィルターや外部濾過、パワーフィルターと呼ばれることもあります。

外部式フィルターは水槽の外に濾過装置を設置し、二本のホースで水槽と接続され、濾過装置についている電動ポンプ(パワーヘッド)により給排水を行います。

水槽内の水が、ホースとろ材が入った濾過装置の中を通って循環することによって濾過が行われます。

外部式フィルターとは

外部式フィルターのメリット

外部式フィルターのメリットは以下の通りです。

メリット① 水槽内に濾過槽がないので見た目が良い

外部式フィルターは水槽外に濾過装置を設置して使用するので、水槽内のスペースをとらず、レイアウトの邪魔もしません。

基本的には水槽と濾過装置をつなぐ2本のホースで給排水を行いますが、きれいに設置すればスタイリッシュにおさまります。

外部式フィルターを使用した水槽

また、水槽台の中にしまって使うことも可能なのでレイアウト重視の水槽には非常に向いていると思います。

メリット② 濾過槽が大きく濾過能力が高い

外部式フィルターは濾過槽が大きく、たくさんのろ材を入れることができます。

そのろ材に多くのバクテリアが住み着いて強力に濾過をしてくれるので、生体メインの水槽や過密気味の水槽にも向いています。

外部式フィルターにはたくさんのろ材が入る

また、巨大な外部式フィルターも販売されているので、大型水槽にも使用できます。

メリット③ 実質の水量が増える

外部式フィルターは濾過槽が大きく、その中には大量の水が入ります。

一般的に水槽飼育では水の量が多いほうが水質や温度変化が少なく、水質の悪化もしにくいことから管理が楽になります。

小さい水槽でも濾過槽の分だけ水の量が増えるので、フィルター設置による濾過能力の向上だけでなく、水量増加による水質の安定性の向上の効果もあります。

例えば下記のエーハイムクラシック2213という外部式フィルターは、濾過槽容量が約3.5Lです。

このフィルターを30cmキューブ水槽に設置した場合、一般的な30cmキューブ水槽は水量が約25L程度ですので、ろ材の体積もありますが、10%以上水量が増加する計算になります。

エーハイム クラシックフィルター 2213 ろ材付きセット
定番の外部式フィルター、エーハイム クラシックフィルター2213とバクテリアの着生用の生物ろ材「サブストラット プロ レギュラー 900ml」とセラミック製リング状の物理ろ材「エーハイムメック 600ml」がセットになった商品です。

メリット④ 添加した二酸化炭素を逃さない

水草水槽では二酸化炭素添加装置を設置して、水中に二酸化炭素を溶け込ませて水草の成長を促したりします。

しかし、フィルターの排水により水面が揺らされたり激しく叩かれたりすると二酸化炭素は空気中に出ていきやすくなってしまいます。

外部式フィルターの場合は、水中に排水口を設置すればほとんど水面を揺らさないようにすることも可能です。

また、水槽とホース、濾過槽の間は密閉空間で水が循環し、空気に触れることもないので二酸化炭素を逃しません。

このような理由から、水草水槽で二酸化炭素を添加するのであればほとんど外部式フィルター一択になります。

メリット⑤ 音が静か

外部式フィルターはモーター音もほどんどないような静かな製品が多く、排水口を水中にするなど、排水時の音が出ないように工夫すればほとんど無音になります。

寝室やリビングなど、静かにしておきたい場所に設置する場合は外部フィルターがおすすめです。

メリット➅ 排水方法を工夫すれば酸素供給も可能

外部式フィルターの排水方法によっては酸素供給も可能です。

例えば水面付近に排水して水面を波立たせたり、シャワーパイプで水面を叩いて空気と水との接触面積を増やして酸素供給効率を上げることが可能です。

外部式フィルターで水面を揺らして酸素を供給

メリット⑦ 排水ドレーンで水換えが楽になる

外部式フィルターのホースを分岐させてコック式のタップをつけておけば水槽の水を簡単に抜くことができます。

あとは抜いた分の水を入れれば水換え完了なので、わざわざ水換え用のポンプやホースを使わなくても良く、楽に水換えができます。

この方法だと底床掃除はできませんが水は換えられるので、換水頻度を多くしたい水槽では、基本はこの排水ドレーンで水換えを行い、たまに底床掃除をするという使い方にすると良いと思います。

私も外部式フィルターを使っている水槽はすべてこの排水ドレーンシステムを使用して楽々換水作業をしております。

外部式フィルターの排水ドレーンで水換えが楽になる

エーハイムの外部式フィルターであれば排水ドレーンを作成するセットが販売されているので、水換えを楽にしたい方は是非おすすめです。

エーハイム 排水ドレーンセット(T-ジョイント・ホース 3m・ダブルタップ) 直径12/16
排水ドレーン作成に必要なT-ジョイント、ホース、ダブルタップのセットです。
水替え時の排水をダブルタップの開閉のみで行うことができるようになります。
※本製品は直径12/16用です。

外部式フィルターのデメリット

外部式フィルターのデメリットは以下の通りです。

デメリット① 値段が高い

外部式フィルターは濾過装置の中でも最も値段が高いです。

小型水槽用の安いものでは3000円程度から、60cm水槽用だと6000円程度から購入することが可能です。

大きい水槽用だと1万円以上、中には数万円するものもあります。

外部式フィルターは基本的には一度購入してしまえば長く使用することが可能ですが、ホースやタップの連結部のOリングやスピンドル、インペラーなどは消耗品なので、定期的な点検とメンテナンスを行い、必要であれば交換が必要です。

外部式フィルター
各メーカーより様々な外部式フィルターが販売されています。

デメリット② 正しく使用しないと水漏れが起こる

外部式フィルターは水槽の外の濾過装置に水を循環させます。

そのため、ホースやタップが正しく接続されていないと水槽外で水漏れが発生する可能性があります。

底面フィルターや投げ込みフィルターなどのように水槽内だけで完結するフィルターではないので、このようなリスクが存在することは頭に入れておいて使用する必要があります。

ただし、正しい使用方法をしていれば水漏れは基本的には起こらないと思います。

水漏れを防ぐOリングの点検や交換を定期的に行っていくことも重要です。

デメリット③ 水槽外にスペースが必要

外部式フィルターは水槽の外に設置しますので、水槽の隣に置いたり水槽台の中にしまったりして使用します。

水槽設置場所が狭すぎると水槽の隣には設置するのが難しいですし、水槽台の中にしまう場合でも水槽の後ろのスペースが全くないと配管の設置やメンテナンスのことを考えると厳しいです。

外部式フィルターで水槽立ち上げをする場合は、ある程度スペースに余裕がある場所に水槽を設置しましょう。

外部式フィルターの設置にはある程度のスペースが必要

デメリット④ 設置やメンテナンスに少し手間がかかる

外部式フィルターは、設置の際には水槽と濾過装置をホースや配管でつないだり、メンテナンスの際は水をこぼさないように濾過装置を切り離して中の清掃をしたりする必要があり、少々手間がかかります。

飼育する生体や密度によりますが、外部式フィルターの給水口であるストレーナーに専用のスポンジを取り付けるなど、濾過装置内に大きなごみが入らないような対策をしていれば、清掃は半年から1年に1度程度でも問題はありません。

この場合はストレーナースポンジに汚れが溜まっていきますので、定期的にスポンジを取り外して揉み洗いをし、ごみを取り除く必要があります。

外部式フィルターは、長期に渡ってメンテナンスをしていないと汚れが溜まって詰まっていき、流量が低下して濾過能力が低下する可能性がありますので注意が必要です。

外部式フィルターの掃除やメンテナンスは少々手間がかかる

外部式フィルターはどのような水槽に向いている?

外部式フィルターはろ材容量が大きいため濾過能力が非常に高く、様々な大きさの水槽に対応した商品が販売されているので、過密気味の水槽や大型水槽にも適しています。

フィルターにより流量が異なりますが、水槽の大きさに合ったフィルターを選んだり、排水口を工夫すれば水流を抑えることも可能ですのでメダカや金魚、熱帯魚など様々な水槽に対応するフィルターだと思います。

また、排水口を水中にすることにより水中の二酸化炭素を逃がさないようにすることも可能ですので、水草水槽にも最適です。

ただし、その場合は酸欠にならないように生体の数は少なめにしたほうが無難です。

稚エビや稚魚などの小さい生体がいる場合は給水口であるストレーナーにストレーナースポンジを取り付けると吸い込みを防止してくれます。

外部式フィルターのストレーナーにスポンジを付ける

外部式フィルターは非常に濾過能力が高いですが、大き目の金魚の多数飼育やアロワナなどの大型魚の飼育の場合は、餌を食い散らかしたりたくさんフンをしますので外部式フィルター単体での使用だとすぐにごみが溜まってしまってメンテナンスが非常に大変になります。

このような場合はごみが溜まってもメンテナンスが楽な上部フィルターやオーバーフローフィルターを使用するのが良いと思います。

おすすめの外部式フィルター

おすすめの外部式フィルターは、エーハイム社のクラシックシリーズです。

エーハイムの外部式フィルターにはダブルタップというホースの接続部品がついており、コックをひねってホースの水を止めて切り離すことが可能です。

これによってホースと濾過槽を水をこぼさずに切り離すことが可能になり、掃除やメンテナンスが非常に楽になります。

エーハイムの外部式フィルターはダブルタップで掃除やメンテナンスが楽

エーハイムの外部式フィルターにはクラシックシリーズや、エコシリーズ、プロフェッショナルシリーズなどがありますが、中でもクラシックシリーズは構造がシンプルで頑丈な造りになっており、水漏れのリスクも低いのでおすすめです。

このシリーズは私も今まで10個以上使用しておりますが、大きな問題が発生したことはなく、メンテナンスをしながら15年以上使用しているものもあります。

また、このシリーズのユーザーは非常に多いので情報も多く、メンテナンス用品や交換部品も多く販売されているので安心です。

エーハイム純正のろ材がセットになったお得な製品も販売されており、外部式フィルターで水槽を立ち上げるならば最もおすすめできる製品です。

ただし、このシリーズの製品は水槽との高低差を利用したフィルターなので、水槽の横に置いて使うことはできず、水槽より下に設置しないと上手く動作しないので注意が必要です。

エーハイム クラシックフィルター 2213 ろ材付きセット
定番の外部式フィルター、エーハイム クラシックフィルター2213とバクテリアの着生用の生物ろ材「サブストラット プロ レギュラー 900ml」とセラミック製リング状の物理ろ材「エーハイムメック 600ml」がセットになった商品です。

まとめ

外部式フィルターは水槽の外に濾過装置を設置し、水槽内の水がホースとろ材が入った濾過装置の中を通って循環することによって濾過が行われます。

外部式フィルターは、水槽内でスペースを取らないので水槽の見た目が良く、濾過能力も高いので生体メインの水槽にも向いていて、二酸化炭素を逃さずに濾過も可能なので水草水槽にも最適なフィルターです。

また、音も静かなので寝室やリビングにも設置できますし、排水ドレーンを付ければ水換えを楽にすることができます。

外部式フィルターのデメリットは、ほかのフィルターと比較して値段が高いことや、水槽外にスペースが必要なこと、設置やメンテナンスには少々手間がかかることなどです。

また、水槽の外で水を循環させるので、正しい接続ができていないと水漏れが発生するリスクがあることを頭に入れておく必要があります。

外部式フィルターは大型魚などのごみがすぐ溜まるような水槽ではメンテナンスが大変になるため単独使用ではあまり向いていませんが、メダカや小さい金魚、熱帯魚などの生体メインの水槽や水草水槽には適したフィルターであると思います。




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