エアレーションを行う際には、エアーポンプやエアーストーンを使用しますが、それらをつなぐエアーチューブも必要になります。
エアーチューブ同士を結合させるジョイントや、固定を行うキスゴムもあると非常に便利です。
このページでは、エアレーションに使用するエアーチューブやジョイント、キスゴムに関する基礎知識や使い方を紹介していきます。
エアーチューブ
エアーチューブとは
エアーチューブは、エアーポンプとエアーストーンやエアリフト式のフィルターなどをつないで、空気を送るために使用されます。
アクアリウムでは内径4mm、外径6mm程度のチューブが用いられることが多いです。
エアレーション以外にも、点滴法による水合わせなどにも使用される場合があります。
シリコン製とビニール製のエアーチューブの違い
エアーチューブはシリコン製などのソフトタイプのものや、ビニール製の製品などがよく使用されています。
それぞれの特徴は以下の通りです。
シリコン製エアーチューブ
- 半透明~白色(黒色のもある)
- 柔らかく癖がつきにくい
ビニール製エアーチューブ
- 透明性が高い
- 硬く癖がつきやすい
シリコン製のものなど、いわゆるソフトタイプと呼ばれるエアーチューブは、ビニール製のものと比較すると半透明~白色のものが多く、透明度が低いです。
その代わり、柔らかくて癖がつきにくいので水槽内に設置する際も巻き癖がついたままにならず、扱いやすいです。
ビニールタイプの場合、ほとんどの場合は透明であり、素材が硬いので頑丈ですが、巻き癖や折れ癖がつきやすい製品もあります。
そのため、水槽内での設置の際は少しやりにくく感じる場合があります。
透明でなくても良い場合はシリコン製のエアーチューブにしておいた方が扱いやすいので良いと思います。
温度変化に強く、いつまでもしなやかさを保つソフトタイプのエアーチューブです。
また、ソフトタイプで黒色の製品もあります。
水槽内では白色よりも黒色の方が目立ちにくい場合が多く、特に黒のバックスクリーンと組み合わせるとエアーチューブがさらに見えにくくなるので非常におすすめです。
温度変化に強く、いつまでもしなやかさを保つソフトタイプのエアーチューブです。
色が黒なのでレイアウトの邪魔になりません。
エアーチューブは消耗品
エアーチューブは時間経過とともに劣化します。
シリコン製などのソフトタイプの製品でも次第に弾性がなくなり、特にエアーストーンなどに接続していた部分は口が広がったまま硬化します。
チューブ自体が破れるようなことはそうそうないので、その部分を切って無理やり使用することはできなくはないですが、長年使用したエアーチューブは折れ癖も付きやすく扱いにくくなるので、再使用はせず新しいものに取り換えるのが無難です。
水槽に設置するだけでなく、水合わせなどでも使用できますので、長めのものを購入しておき、ストックしておくと安心です。
CO2添加の際には耐圧チューブを使用する
水草水槽で二酸化炭素の添加を行う場合には、拡散側に関しては通常のエアーチューブで良いですが、それ以外では専用の耐圧チューブを使用する必要があります。
耐圧チューブが必要な個所は通常のエアーチューブでは接続できないようになっていることも多いですが、無理にエアーチューブを用いて接続しようとするとチューブの破損の原因にもなりますので注意が必要です。
高圧ボンベを使用したCO2添加時に使用する耐圧チューブです。
各メーカーより様々な耐圧チューブが販売されています。
エアーチューブ用のジョイント
ジョイントとは
ジョイントは、エアーチューブを連結させるために使用する結合パーツです。
例えば以下のような製品は、短いエアーチューブ同士をつなげたいときには便利です。
長いエアーチューブがない場合などでも、エアーチューブを無駄なく使用できる便利なパーツです。
方向を変えたいときはL字ジョイントが便利
エアーチューブの方向を曲げたい場合などは、下の製品のようなL字型のジョイントを使用すると便利です。
エアーチューブに使用可能なL字ジョイントです。
水槽の角などでのチューブの折れ曲がりやエアーが止まるのを防止します。
L字型の場合は90度にきっちりと曲げることができるので、エアーチューブが丸まったりせずにすっきりと取り付けることができます。
また、エアーチューブの折れ曲がりによってエアーが止まるのも防止してくれますので非常に便利です。
耐圧チューブ用や径変換用のジョイント
耐圧チューブを使用する場合には耐圧チューブに対応した返しがついているジョイントが販売されていますので、そちらを使用したほうが良いです。
また、耐圧チューブから通常のエアーチューブへの変換や、6mmから3mm径への径変換に対応したジョイントもありますので、必要に応じて選択して使用するようにしましょう。
以下の製品のようなセットのものを持っておくと便利です。
6mmエアーチューブ同士、6mmエアーチューブ&6mm耐圧チューブ、6mm耐圧チューブ同士、6mm耐圧チューブ&3mm耐圧チューブ用の4種セットとなります。
ジョイントはストックしておくと便利
このようなエアーチューブ同士を結合するジョイントは何かと使用しますので、ストックしておくと良いでしょう。
エアーチューブ用のキスゴム
キスゴムとは
エアーチューブ用のキスゴムは、以下の画像のように吸盤とチューブを固定する輪が一体になったものです。
エアーチューブはそのまま水槽に入れて使用することもできますが、キスゴムを用いて固定することにより、すっきりと取り付けることができます。
エアーチューブの配管に便利なクリップ付キスゴム5個セットです。
C型ホルダーを採用しており、一般的な6mmのチューブに対応します。
キスゴムの使い方
キスゴムの取り付け方は非常に簡単であり、吸盤部を壁に押し付けるだけです。
その際に、吸盤と壁の間の空気が抜けて真空に近くなることにより吸盤がくっつきます。
吸盤と壁の間にごみが入ってしまうとくっつきにくくなりますので注意が必要です。
また、取り外す際には引っ張ってもなかなか取れない場合があります。
吸盤に下の画像のような突起がついている場合には、その突起を引っ張れば簡単に取れます。
突起がないものの場合には、吸盤と壁の間に爪を入れるような感じでとると簡単に取り外せます。
キスゴムが目立ってしまう場合もある
キスゴムは、設置した時は透明であっても時間経過とともに白色になり、目立ってくることが多いです。
そのため、キスゴムを設置するのは水槽背面や側面の目立ちにくい場所にしておくのが無難です。
また、キスゴムと水槽壁の間にもコケが生える場合があり、これも目立ってしまう原因になりますので、定期的に掃除するようにしましょう。
キスゴムも消耗品
キスゴムも時間経過で劣化する消耗品です。
吸盤部分が次第に硬化し、壁にくっつかなくなって取れてしまう場合があります。
製品により劣化のスピードに差はありますが、基本的に全てのキスゴムはいずれ劣化して取れます。
キスゴムの吸着力を復活させる方法としては、熱湯につけてキスゴムの吸盤の変形をもとに戻す方法などが有名ですが、水槽の中で使用していたキスゴムは劣化しているので大きな効果は望めません。
また、エアーチューブを固定する輪の部分も劣化して割れてしまうこともありますので、キスゴムは定期的に交換する必要があります。
キスゴムはエアーチューブ用のものだけでなく、様々な大きさのものがあります。いろいろな大きさなものをストックしておくと非常に便利です。
まとめ
エアーチューブ
エアーチューブは、エアーポンプとエアーストーンやエアリフト式のフィルターなどをつないで、空気を送るために使用されます。
エアーチューブは白色で柔らかく扱いやすいシリコン製などのソフトタイプのものや、透明度が高く、硬くて丈夫なビニール製のものなどがあります。
扱いやすさからソフトタイプのものがおすすめですが、白色が目立ってしまうのが気になる場合には目立ちにくい黒色のエアーチューブがおすすめです。
エアーチューブ用のジョイント
ジョイントは、エアーチューブを連結させるために使用する結合パーツであり、エアーチューブを無駄なく使用できる便利なパーツです。
エアーチューブの方向を曲げたい場合などはL字型のジョイントを使用すると、折れ曲がりもなくすっきりと曲げることができます。
エアーチューブ用のキスゴム
エアーチューブ用のキスゴムは、吸盤とチューブを固定する輪が一体になったものです。
キスゴムを用いることにより、エアーチューブを水槽内にすっきりと固定することができます。
二酸化炭素添加の際に使用する場合は、通常のエアーチューブやジョイントではなく、専用の耐圧チューブや耐圧チューブ用のジョイントを使用するようにしましょう。
また、エアーチューブやキスゴムは特に経年劣化があり、定期的な交換が必要になりますので、このようなエアレーション関係のパーツは多めにストックしておくと安心です。
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