水槽用マットは非常に重要なものであり、市販でも様々なものが販売されています。
水槽専用として売っているものであればどれを使用しても大きな問題になることはありませんが、ここでは水槽用マットを選ぶ際に考えるべきことについて詳しく解説します。
水槽用マットの役割や必要性については以下の記事でまとめていますのでそちらもご覧ください。
水槽用マットの選び方
水槽用マットを選ぶ際に考えるべきことは以下の通りです。
サイズで選ぶ
水槽用マットは、まず前提としてサイズが適切である必要があります。
一般的な水槽サイズであればそれに対応したサイズの水槽用マットも売っていますが、規格外の水槽だとちょうどよい大きさのものがない可能性があります。
水槽底面に対してあまりにも小さいマットは使用できないので注意してください。
マットが大きすぎる分には問題ありませんが、大きさをそろえたいのであれば、水槽や水槽台に合わせてマットを切って使うのが良いです。
水槽がたくさんある場合や特殊なサイズの水槽が複数ある場合などは、120cm水槽用などの大きいマットを購入してそれぞれ適切な大きさにカットして使用するのも良いと思います。
厚さで選ぶ
水槽用マットは水槽設置面の凹凸の影響を低減してくれますが、薄すぎるとあまり効果がありません。
また、クッション効果による振動や衝撃の吸収についても厚い方が性能が良くなります。
厚さは最低3mm以上、できれば5mm程度あると安心できます。
材質で選ぶ
材質については、市販の水槽用マットであればどれを使用しても大きな問題になることはありません。
水槽の滑りにくさについては、ゴム製やエチレンブチルアクリレートコポリマー樹脂(EBA)製などのものは摩擦力が高く、滑りにくいです。
ポリエチレン製やポリウレタン製などは、一部の製品で触ってみると表面が滑らかで摩擦が少なそうな製品もありますが、重みが加わると摩擦力が上がって滑るのをしっかり防止してくれます。
最近ではプラパール製など、表面が本当にツルツルで滑りやすそうな製品も販売されています。
こういった製品も水槽が乗ればある程度摩擦力が増して滑りにくくはなるので問題があるとは思いませんが、より安心を求めるのであれば他の製品を選んだほうが良さそうです。
置くだけタイプか貼り付けタイプかで選ぶ
市販の水槽用マットには、水槽台の上に置くだけのマットと、片面が粘着シートになっており、水槽台に貼り付けできるタイプがあります。
水槽台の上に置くだけのタイプの場合は、貼り付け作業がないので手軽ですが、丸まっている製品では水槽を設置する作業の際にずれないように正確に設置するのがやや難しいです。
また、水槽台に貼り付けていないので水槽を片付けることになった場合は簡単にはずせるので楽です。
60×30cm水槽専用のポリエチレン製マットです。
粘着面なしの水槽台に置くだけのタイプです。
水槽台に張り付けるタイプの場合は、水槽台に正確に張り付ける作業でひと手間かかりますが、この作業自体はそれほど難しくはないです。
水槽台に張り付けるタイプの場合、きれいに張り付けが完了したらもうマットが丸まって浮いたりすることもないので、あとは水槽をのせるだけになりますし、水槽台と水槽用マットがくっついて固定されているので地震の時の安心感も増します。
頻繁にリセットして水槽を洗ったりする場合は何度もマットの位置調整をする必要がないので非常に楽ですが、水槽台からマットをはがしたくなった場合は少し面倒になります。
60×30cm水槽専用のエチレンブチルアクリレートコポリマー樹脂製マットです。
片面粘着性であり、水槽台に貼りつけて使用するタイプです。
水槽用マットを敷く際に気を付けるべきこと
水槽用マットを敷く際に気を付けるべきことは以下の通りです。
水槽用マットは水槽立ち上げ時に設置する
水槽用マットは水槽立ち上げの時に設置するようにしましょう。
水槽に水が入っており、中に魚がいるような状態では後から水槽用マットを設置するのは非常に難しいです。
小さい水槽でなければ水の入った水槽は重いですし危険です。
水槽を立ち上げる際には必ず同時に水槽用マットも購入するようにしましょう。
水槽の底面全体をカバーできるように設置する
水槽用マットは水槽の底面全体をカバーできるように設置するべきです。
一部だけ敷いたり大きさが水槽より明らかに小さいものなどは水槽が傾く原因になったり、圧力が不均一になり水槽が割れる原因になります。
水槽底面よりも外周1cmずつ短い程度であれば大きな問題はないかもしれませんが、できるだけ水槽底面と同じ大きさか、それより大きい水槽用マットを使用しましょう。
しわやたるみがないように敷く
水槽用マットを敷いていても、しわやたるみがあると水槽がそこの部分で持ち上がったり傾いたりして負荷がかかって割れる可能性があります。
置くだけタイプの水槽用マットは丸まっていたりする場合があるので、水槽をのせる際に一部が折れ曲がっていたりしないように丁寧に設置しましょう。
張り付けるタイプの水槽用マットでは空気が入ってしまったり、一部がくっついてしわになったりすることがあるので、きれいに張り付けができてから水槽をのせるようにしましょう。
オーバーフロー水槽の場合の使用方法
オーバーフロー水槽で水槽用マットを敷く場合は、配管の大きさに合わせて円形にカットして使います。
穴をあける部分に印をつけてハサミやカッターで穴をあけることになりますが、水槽に置くタイプの水槽用マットでは正確な位置を確定するのが少し難しいです。
水槽台にオーバーフロー配管用の穴がある場合には、水槽台に貼りつけるタイプのマットを使用して一度きれいに張り付けて固定してしまってから、水槽台のの穴に沿ってカッターなどで丸くくり抜いたほうが楽だったりします。
底砂を敷くのであれば水槽設置後は見えなくなるので多少雑でも大丈夫だとは思います。
また、オーバーフロー水槽の場合は特に、水槽立ち上げ後に水槽用マットを敷き直すということは難しくなります。
水槽立ち上げ前には忘れずに購入しておくようにしましょう。
まとめ
水槽用マットは水槽底面と同じ大きさか、それ以上の大きさのものを使用するのが望ましく、厚みも3mm以上、できれば5mm程度あると安心です。
材質は市販の水槽用マットであればどれでも大きな問題はありませんが、ゴム製やエチレンブチルアクリレートコポリマー樹脂(EBA)製などのものは摩擦力が高く、滑りにくいです。
また、水槽用マットは水槽台に置くだけのタイプと貼りつけるタイプがあります。
水槽用マットは水槽と同時に購入して用意しておき、水槽を設置する前に必ず行いましょう。
水槽の歪みや割れの原因となるしわやたるみがないようにきれいに敷いてから水槽を載せるようにしましょう。
オーバーフロー水槽においても、その部分だけ穴を開ければ問題なく使用できます。
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