メダカは飼育のしやすさや見た目のかわいらしさから、観賞魚の中でも非常に人気の魚であり、品種改良により様々な品種が生まれています。
最近でも体色や体型、ヒレの形状などに特長を持った改良品種が増え続けており、現在では500種類以上になっています。
このページでは、メダカの中でも基本となる品種のメダカや、人気のある改良品種のメダカを紹介し、初心者向けのメダカや、屋内飼育や屋外飼育などの飼育環境に応じたメダカの選び方についても詳しく解説します。
メダカ飼育をこれから始める方や、飼っているメダカ以外の種類にも興味が出てきた方などのメダカ選びの参考にしていただければと思います。
メダカの種類(基本品種)
ここでは、原種である野生のメダカや黒メダカと、改良品種の中でも様々な改良品種メダカのベースとなった、基本品種とされているメダカを紹介します。
野生のメダカ・黒メダカ
日本に古くから存在していた野生のメダカ(原種メダカ)には大きく分けて二種類存在していることが知られています。
東北地方から近畿地方の日本海側(青森県~兵庫県)に生息するキタノメダカと、北海道を除くその他日本の各地に生息するミナミメダカです。
この野生のメダカに最も近いメダカとして一般に流通している品種が黒メダカです。
黒メダカは真っ黒ではなく、灰色もしくはやや茶色みがかった灰色であることが多い品種です。
一見すると地味な印象がありますが、落ち着いた色合いで、水草の入った水槽などで飼育すると渋さがあり非常にきれいです。
最も原種の「ミナミメダカ」に近い性質を持つ品種です。
黒メダカという名で呼ばれますが、後発の小川ブラックやオロチなどの黒系品種と比べると色は薄く、灰色や茶色に近い体色をしています。
ヒメダカ
ヒメダカはペットショップやホームセンターなどでも多く流通しており、一番よく見かけるメダカだと思います。
そのため、このヒメダカがメダカの原種なのではないかと思われている方も多いと思いますが、実は観賞用に作られた改良品種です。
ヒメダカは、野生のメダカ(ミナミメダカ)の黒色の色素胞(黒色素胞)を欠く突然変異を固定したものであり、体色が黄色や薄いオレンジ(緋色)になっています。
他の熱帯魚などにはないような淡い緋色が非常に美しくきれいなメダカです。
ヒメダカは江戸時代にはすでに観賞用として広く流通しており、現在まで非常に長く親しまれてきている品種です。
このメダカは観賞用だけでなく、小型肉食魚などの餌としても優秀であり、量産されているため100匹単位や200匹単位などで餌用に購入する場合などは非常に安く入手することができます。
ヒメダカを観賞用として飼育する場合も、ペットショップやホームセンターなどで安価で簡単に入手することができますが、価格が安いため、特に餌用として売られているメダカは雑に扱われていて状態が悪い場合があるので注意が必要です。
少ない水量の水槽に大量のメダカを入れて超過密状態でストックされていることも多いので弱っている個体も多く、そのような個体を購入してしまうと長期飼育は難しくなります。
また、餌用として販売されているものについては、餌として機能すれば良いので観賞用としての選別がされていないことが多く、病気や奇形、欠損があるものも混じっていることがあります。
このことから、ヒメダカを観賞飼育用として購入する場合は元気でヒレなどの物理的欠損がなく病気や奇形がないものを選んで購入する必要があります。
そのため、初心者にはやや難しいといわれることも多いメダカであり、初めてメダカを飼育する場合にはほかの種類のメダカにしておくのも良いと思います。
ただし、元気な個体を入手できれば他のメダカと同様に丈夫で飼育しやすいメダカです。
白メダカ
白メダカは、黒色素胞を欠いており、黄色素胞も発達しないことにより白色に見える品種です。
アルビノとは異なりメラニン色素自体は存在するので目は黒色になっています。
この白メダカは、やはりきれいな白色が大きな特徴です。
水槽のライトに照らされて泳ぐシロメダカは非常にきれいで、他の色の魚にはないインパクトがあります。
他の体色のメダカや他の種類の魚と混泳させても水槽内のアクセントとしておすすめできる種類のメダカです。
黒色素胞を欠き、黄色素胞が発達しないことで体色が白く見える品種です。
美しい白色が水槽やビオトープ内で良いアクセントになります。
青メダカ
青メダカは黄色素胞を欠いており、黒色素胞や虹色素胞によって薄い青からシルバーに見える品種です。
メダカ自体に青色の色素があるわけではないので、青メダカという名前のように真っ青な体色ではなく、少し地味な色に見えることもありますが、ライトや太陽光に当たると青く見えることがあり非常にきれいな品種です。
青メダカは横見で見ると灰色からシルバーに見えることが多いですが、光に照らされた状態で上から見ると青みが良く見えることが多い品種です。
上から見て楽しむビオトープなどにも非常に向いている種類だと思います。
ただし、青色の発色の具合は、光の当たり方やその青メダカが持つ黒色素胞や虹色素胞のバランスにもよるので、飼育環境や個体によっては青みが薄い場合もあります。
青メダカという名前から想像する青と実際の青は違う場合がありますので、綺麗な発色を求める場合には実際にお店で見て確認してから購入したほうがよいでしょう。
見る角度や光の当たり方によって青みを帯びたように見える種類のメダカです。
横見では白っぽい色に見えますが、上見で観察するとより青みが分かりやすくなります。
ビオトープなどに入れることで良いアクセントになり、涼しげで美しい姿をお楽みいただけます。
メダカの種類(人気のある改良品種)
ここでは、上記で紹介した基本品種をもとにさらに品種改良を行い生まれた改良品種メダカの中でも特に人気があり親しまれている種類を紹介します。
楊貴妃メダカ
楊貴妃メダカは、ヒメダカと比較しても緋色(赤・オレンジ)が非常に強いメダカです。
楊貴妃メダカは2004年に作出された改良品種であり、突然変異で生まれた一匹の朱赤色のメダカを元に品種として固定したものとされています。
そのきれいな朱色から一気に人気になり、その後のメダカの改良品種ブームの火付け役にもなったメダカです。
楊貴妃メダカは血統によって「楊5」、「楊22」、「楊24」、「楊30」などに分類がなされていますが、現在では多くのブリーダーによって繁殖が行われており、アクアショップだけでなくペットショップやホームセンターなどにも多く流通する人気のメダカです。
入手性もよく、濃い緋色は横から見てもアクセントになり観賞性に優れているので、メダカ初心者にもおすすめできるメダカです。
朱赤の体色が美しく非常に人気の高い品種です。
改良メダカブームの火付け役になったとされているメダカです。
紅帝メダカ
楊貴妃メダカの系統で、さらに赤い体色を追求して作り上げられた品種として紅帝メダカがあります。
楊貴妃メダカでも十分濃い緋色をしていてきれいですが、紅帝メダカはさらに赤みが強いのが特徴です。
写真ではなかなか伝わりませんが、実際に見てみると楊貴妃メダカの緋色(オレンジ)と比較して紅帝メダカは赤っぽく見えます。
楊貴妃メダカと紅帝メダカの色の違いは人によって好みが分かれる部分もありますので、こだわりがある場合にはショップなどで現物を見て購入すると良いでしょう。
改良メダカの中でもトップクラスに赤くなる品種です。
水槽内でも美しい赤が目立ち非常に良いアクセントになります。
幹之メダカ
幹之メダカ(みゆきメダカ)は、背中にシルバーや青などの光が入っているのが大きな特徴であるメダカです。
この背中の光のことを一般に体外光といいます。
野生種の黒いメダカから改良されて生まれたとは思えないような美しさを持っており、特に上から見るとその背中の輝きが良くわかるので、ビオトープなどでの飼育にも非常に適しています。
また、背中の輝き具合は個体によって様々であり、輝きの度合いによって選別されて販売されることもあります。
例えば背中の光っている部分が体長の半分未満の「点光」や「弱光」、半分以上の「強光」、胸ビレ付近まである「スーパー光」、頭の先端や口先まで光が伸びる「フルボディ」や「鉄仮面」などに分類されることがあります。
ホームセンターなどで「幹之メダカ」として販売されている場合は無選別で販売されていることが多く、ほとんどが弱光や強光程度の個体である場合もあります。
背中の光り具合にこだわりがある場合には、「幹之メダカ(スーパー光)」や「幹之メダカ(鉄仮面・フルボディ)」など、選別されているものを購入すると良いでしょう。
背中に体外光と呼ばれる光が入っているメダカです。
鉄仮面は幹之メダカの中でも口先まで光が伸びるタイプのメダカです。
上から見ると背中の光が非常に美しく、ビオトープやメダカ鉢などでの飼育にも非常におすすめです。
また、幹之メダカは背中の表面が光る体外光だけでなく、体内で青白い光を放つ「体内光」と呼ばれる性質をもったメダカも存在します。
この体内光は横から見た場合には確認することができないので、上から見るようなビオトープやメダカ鉢での飼育の方が観察がしやすいです。
体内光タイプの幹之メダカも体外光とはまた違った光が非常に美しいメダカです。
背中の体内から光を放つ、体内光という特徴を持つ品種です。
体内光は上から見た場合のみ観察できるので、ビオトープやメダカ鉢などでの飼育におすすめです。
幹之メダカはこの他にもラメが入ったタイプや体色にオレンジなどの色が入るタイプなど、様々な改良品種のベースとなったメダカであり、多くの品種が生まれています。
小川ブラックメダカ
小川ブラックメダカは突然変異で生まれた黒いメダカを選別して品種改良を行った黒色が強いメダカです。
茶色から灰色に近い黒メダカとは違い、小川ブラックははっきりとした黒色をしており、非常にかっこいいメダカです。
ほぼ全身真っ黒ですが、お腹の部分などはやや黒色が薄くなっていることが多い品種です。
小川ブラックは後述するオロチメダカとは違い、白色などの明るい色の容器で飼育すると保護色の関係で色が薄くなることがあります。
色抜けの程度は個体によって様々で、白の容器でも黒を維持する個体や、灰色になってしまう個体、体の一部が白っぽくなる個体もいます。
小川ブラックのきれいな黒色をより強く発色させたい場合は、暗めの色の容器やバックスクリーンを使用すると良いでしょう。
また、室内での飼育よりも日光の当たる屋外での飼育の方が黒色を維持しやすい傾向があります。
オロチメダカ
オロチメダカは、黒系のめだかの中でもトップクラスに黒いメダカです。
また、目の周りや各ヒレ、腹部までしっかりと黒が入るのが特徴です。
本当に全身真っ黒でかっこいいメダカです。
このオロチメダカは、他の黒系統のメダカでよくある保護色による色落ちがなく、白い容器で飼育していても真っ黒な状態を維持することができます。
そのため、とにかく真っ黒なメダカを飼育したいという場合には一番おすすめできるメダカです。
黒系メダカの中でも特に黒が強い品種です。
容器の色による色抜けが起こりづらく、常に真っ黒な体色を楽しむことができるメダカです。
三色メダカ
三色メダカとは、体色が赤・白・黒の三色で構成されているメダカです。
三色メダカの中にも多くの種類が存在し、色や鱗の透明度には様々なタイプ(透明鱗・非透明鱗・普通鱗)があります。
また、同じ種類の三色メダカであっても色や模様には違いがあります。
それぞれのメダカに個性があり、まるで錦鯉のような体色と美しさから非常に人気のあるメダカです。
三色メダカ自体が品種改良を重ねてここ数年で多く出回るようになってきたくらいなのですが、近年ではいろいろな品種の三色メダカが誕生しています。
特に、非透明鱗三色の「あけぼの」や「雲州三色」などの品種のメダカが人気があります。
三色メダカの美しい発色を楽しみたい場合には、保護色による色抜けが起こらないように、黒などのできるだけ暗めの色の容器で飼育すると良いでしょう。
また、三色メダカは、三色メダカ同士で交配しても美しい色や模様が同様に遺伝する可能性はあまり高くないことに注意が必要です。
模様のない地味なメダカが生まれることも多くあります。
そのため、優れた体色や模様のメダカを産ませるためには優れた体色の親メダカを選別する必要があります。
また、三色メダカの選別漏れ個体として、三色メダカとしての基準を満たさないメダカを安く販売している場合もありますので、こだわりがある場合には値段が高くなりますが選別されたメダカを選ぶと良いでしょう。
赤、白、黒の三色がぼかしたように入る三色メダカです。
錦鯉のような派手さもありつつ、メダカ特有の繊細な美しさをしています。
各種メダカの値段
メダカは種類によって一匹あたり数十円から数千円と、幅広い値段で販売されています。
また、最新の改良品種や希少価値の高いメダカには数万円以上の値がつくこともあります。
ここでは上で紹介した基本品種や人気のある改良品種のメダカの値段の相場をまとめます。
メダカの種類 | メダカの価格相場 (1匹当り) |
---|---|
黒メダカ | 80~130円程度 |
ヒメダカ | 30~50円程度 |
白メダカ | 100~180円程度 |
青メダカ | 100~180円程度 |
楊貴妃メダカ | 200~450円程度 |
紅帝メダカ | 400~800円程度 |
幹之メダカ | 300~数千円程度 ※光り方や種類による |
小川ブラック | 150~300円程度 |
オロチメダカ | 800~1200円程度 |
三色メダカ | 1000~数千円程度 ※種類や模様による |
上の表はあくまで1匹当りのメダカの値段のおおよその目安です。
1匹だけで購入するより複数匹まとめて購入する方が安くなることが多くなるなど、購入数によっても値段が変わります。
また、メダカの値段は種類による違いだけでなく、そのメダカの持っている特徴(色や模様、ヒレの形状)などによっても変わる場合があります。
例えば幹之メダカの体外光の程度や三色メダカの色や模様の程度などでもメダカの値段は大きく変わります。
そのため、優れたメダカを選別して販売している場合は値段が高くなり、無選別のものや選別漏れとして販売されているものは値段が安くなります。
その他にもオスとメスのペア指定をしたりすると値段が高くなったり、稚魚の場合は安く購入できたりするなど、購入の状況にも左右されます。
また、購入する地域やお店、通販などの購入先によっても販売価格は違います。
同じ種類のメダカを複数匹以上購入する場合には通販の方が安くなる傾向がありますが、1匹単位で購入する場合などはお店で購入した方が安上がりになることが多いです。
また、お店で購入する場合には実際に現物を見てメダカの状態や姿を確認した上で購入できるのが非常に大きなメリットになります。
メダカ初心者におすすめのメダカ
メダカの飼育は淡水魚の中でも簡単な部類であり、初心者でもほとんどの種類のメダカの育成は問題なくできることが多いです。
ただし、餌用に販売されているヒメダカなどは安いので雑に扱われていることが多く、状態が悪い場合があるので心配であれば他のメダカにしておいた方が良いでしょう。
また、一部の改良品種のメダカは品種改良の過程で遺伝的に弱くなっており、飼育がやや難しい種類のメダカも存在します。
同様の理由でヒカリ体型やダルマ体型、アルビノなども弱い個体がいたり、飼育や繁殖の際に気をつかう必要がある場合があるので初心者は避けたほうが無難です。
遺伝的に安定している普通体型の基本品種である黒メダカや白メダカ、青メダカ、様々な改良品種のベースとなった楊貴妃メダカなどであれば丈夫なので安心して飼育できると思います。
中でも楊貴妃メダカと白メダカの組み合わせは値段もそれほど高くなく、室内飼育でも屋外飼育でも飼育が簡単で非常にきれいなのでおすすめです。
楊貴妃メダカと白メダカを3匹ずつセットにしました。
紅白のコントラストがきれいで美しく、丈夫なのでメダカ初心者にもおすすめです。
ただし、繁殖も視野に入れている場合は2種類以上のメダカがいると雑種が生まれてしまうので、気になる場合には1種類のみでの飼育にしたほうが良いでしょう。
屋内での水槽飼育に向いているメダカ
屋内飼育の場合はどの種類のメダカも問題なく飼育できるので、気に入った種類のメダカを選べばよいのですが、メダカ選びの際に考えるポイントを紹介します。
屋内の水槽でメダカを飼育する場合には、メダカを横から見ることが多いため、横から見ても色がはっきりとしているメダカが良いと思います。
例えば白色が美しい白メダカや、赤やオレンジがはっきりとしている楊貴妃メダカや紅帝メダカ、飼育環境によらず常に真っ黒なオロチメダカなどは室内飼育でも観賞性が高いです。
幹之メダカや三色メダカなどの他のメダカについても室内飼育自体に問題があるわけではなく、きれいなメダカを楽しむことはできます。
ただし、メダカを横から観賞することが多い屋内飼育では、そのメダカの特色が分かりずらい場合や飼育環境によっては色落ちの程度が大きい場合もあり、屋外飼育と比較すると魅力が最大限に発揮できないことがあります。
このようなメダカを室内で飼育する場合は、上からも観賞しやすいような工夫をしたり、飼育容器やバックスクリーンの色を暗めの色にするなどの工夫をすることで、メダカがより美しく見えるようになります。
ビオトープやメダカ鉢などの屋外飼育に向いているメダカ
メダカの屋外飼育では、特に暗めの色の容器などで飼育すると日光に照らされたメダカは非常に良く発色してとてもきれいに見えることが多いです。
屋内飼育の項でも挙げた白メダカや楊貴妃、紅帝メダカ、オロチメダカなどはもちろん、屋外飼育においても美しく見えますが、屋外飼育でよりそのメダカ本来の魅力を引き出すことができる品種もあります。
例えば幹之メダカは屋外で飼育して上から観察すると背中の光が見やすくなり、水面の動きによってキラキラ光りながら泳ぐメダカは非常に美しいです。
背中に体外光と呼ばれる光が入っているメダカです。
鉄仮面は幹之メダカの中でも口先まで光が伸びるタイプのメダカです。
上から見ると背中の光が非常に美しく、ビオトープやメダカ鉢などでの飼育にも非常におすすめです。
また、三色メダカなどの色や模様に特長のあるメダカなども、屋内飼育よりも発色が良くなることから室内飼育よりも魅力を発揮しやすくなります。
赤、白、黒の三色がぼかしたように入る三色メダカです。
錦鯉のような派手さもありつつ、メダカ特有の繊細な美しさをしています。
逆に、渋い黒が特徴の黒メダカをビオトープで泳がせるのも良いと思います。
白メダカや楊貴妃などのような華やかさはなく、幹之メダカや三色メダカのような光や美しい模様はありませんが、日本の自然を再現したようなビオトープになるのでこれはこれで趣があります。
ただし、屋外飼育の場合にはおすすめできない種類のメダカも存在します。
メラニン色素が欠乏しているアルビノ系のメダカは強い紫外線に弱く、日光によってダメージを受けやすいので屋外飼育は推奨できません。
どうしても屋外飼育にしたい場合には直射日光の遮光が必要になりますが、できるだけ屋内で飼育するようにしましょう。
メラニン色素の欠乏により全身が白色っぽくなっているメダカです。
目玉も黒色の色素がないため赤っぽく見える品種です。
まとめ
メダカの種類(基本品種)
野生のメダカやクロメダカ、改良品種の中でも様々な改良品種のベースとなった基本品種。
- 野生のメダカ
- 黒メダカ
- ヒメダカ
- 白メダカ
- 青メダカ
日本に生息している野生のメダカ(原種メダカ)はキタノメダカとミナミメダカの2種類が存在する。
野生のメダカに最も近いメダカとして一般に流通している品種。
真っ黒ではなく、灰色もしくはやや茶色みがかった灰色であることが多い。
野生のメダカ(ミナミメダカ)の黒色の色素胞(黒色素胞)を欠く突然変異を固定したもの。
体色が黄色や薄いオレンジ(緋色)になっている。
肉食魚用の餌としても販売される。
黒色素胞を欠いており、黄色素胞も発達しないことにより白色に見える品種。
アルビノとは異なりメラニン色素自体は存在するので目は黒色になっている。
黄色素胞を欠いており、黒色素胞や虹色素胞によって薄い青からシルバーに見える品種。
青色の色素があるわけではないので真っ青ではなく光に当たると青白く見える程度。
メダカの種類(人気のある改良品種)
基本品種をもとにさらに品種改良を行い生まれたメダカの中でも特に人気があり親しまれている種類。
- 楊貴妃メダカ
- 紅帝メダカ
- 幹之メダカ
- 小川ブラックメダカ
- オロチメダカ
- 三色メダカ
ヒメダカと比較しても緋色(赤・オレンジ)が非常に強いメダカ。
きれいな朱色から一気に人気になり、その後のメダカの改良品種ブームの火付け役にもなったメダカ。
楊貴妃メダカの系統で、さらに赤い体色を追求して作り上げられた品種。
背中にシルバーや青などの光が入っている品種。
背中の光(体外光)の程度は個体により様々。
背中の中から光る体内光タイプや色や模様が入るようにさらに改良されている品種も存在する。
突然変異で生まれた黒いメダカを選別して品種改良を行った黒色が強い品種。
黒メダカとは違いはっきりとした黒色をしているが腹部はやや色が薄いことが多い。
保護色の関係で飼育容器の色や環境によっては色が薄くなる場合がある。
黒系のめだかの中でもトップクラスに黒いメダカ。
目の周りや各ヒレ、腹部を含む全身が黒く、保護色に関係した色抜けが起こりにくい品種。
体色が赤・白・黒の三色で構成されている品種。
色や鱗の透明度(透明鱗・非透明鱗・普通鱗)などには様々なタイプがあり、個体によっても色や模様は様々。
メダカ初心者におすすめのメダカ
餌用に販売されているヒメダカは雑に扱われていて状態が悪いことも多いので、飼育用に購入する場合は元気で状態の良い個体を選ぶ必要があります。
また、一部の改良品種やヒカリ体型やダルマ体型、アルビノ系のメダカは遺伝的に弱いことがあるため、初心者は避けたほうが無難です。
遺伝的に安定している普通体型の基本品種である黒メダカや白メダカ、青メダカ、様々な改良品種のベースとなった楊貴妃メダカなどであれば丈夫なので安心して飼育できると思います。
屋内での水槽飼育に向いているメダカ
屋内の水槽でメダカを飼育する場合には、メダカを横から見ることが多いため、白メダカや楊貴妃メダカ、紅帝メダカ、オロチメダカなどの横から見ても色がはっきりとしているメダカが良いと思います。
一部のメダカは屋内飼育の場合はそのメダカの魅力が最大限に発揮できない場合がありますが、飼育自体には問題はなく、飼育環境次第では室内でも美しく見せることは可能です。
ビオトープやメダカ鉢などの屋外飼育に向いているメダカ
屋外飼育では上から観察することが多いので、幹之メダカなどの背中が光るメダカは非常に観察しやすくなります。
また、屋外飼育ではメダカの発色が良くなることが多いので、色や模様が美しい三色メダカはよりきれいに見えます。
ただし、アルビノ系のメダカは紫外線に弱いので屋外での飼育は避けたほうが無難です。
おすすめ記事
この記事を読んでいる方はこちらの記事もおすすめです。
関連記事のまとめ
メダカの生態や種類、飼育方法や混泳、病気対策に関する記事をまとめています。
新着記事
こんにちは。ブログランキングからきました。メダカの種類が、こんなにあるとは知りませんでした。今、グッピーを飼っていますが、メダカにも興味が出てきました。
コメントありがとうございます。
グッピーも色々な色があって綺麗ですよね。
メダカもグッピーとほとんど同じような飼育方法で大丈夫なので興味があれば是非飼育してみてください!!