水槽を設置する際には、水槽の下に水槽用マットを敷くのが望ましいです。
特に大きな水槽になるほどその重要性は大きくなります。
ここでは水槽用マットの役割と必要性について詳しく解説していきます。
水槽用マットの役割
水槽用マットは、水槽と水槽台の間に設置するマットのことです。
水槽台の上に敷いたり張り付けたりして使うのが一般的です。
一見ただのマットだと思うかもしれませんが、水槽を設置する場合には非常に重要なアイテムであり、正しく使用することにより様々なメリットがあります。
各メーカーより様々な水槽用マットが販売されています。
水槽用マットの役割は以下の通りです。
① 水槽が歪んで割れるのを防ぐ
水槽設置面に凹凸があると水槽底面にかかる圧力が不均一になって歪んでしまい、水槽を痛めてしまったり、最悪の場合水槽が割れてしまったりします。
水槽専用の水槽台であれば、水槽設置面は滑らかであることが多いと思いますが、水槽用マットをその上に敷いてから水槽を設置すればより安心できます。
大きな水槽の場合やガラス水槽の場合はちょっとした歪みでも長期にわたって続くと割れる可能性がありますので、必ず設置したいところです。
水槽用マットを敷くことにより、多少の凹凸であれば問題なく水槽を設置できるようになりますが、市販のマットは3~5mm程度の厚さしかないものが多く、凹凸がひどいようであればマットを敷いたとしても水槽の設置は厳しいので注意が必要です。
② 水槽が滑って転落するのを防ぐ
水槽用マットを敷くと、摩擦によって水槽が滑りにくくなります。
地震の際にも水槽が滑って水槽台から落ちて割れるのをある程度は防いでくれますので、防災の観点からも、是非とも設置しておきたいです。
地震の時以外にも、特にボトルアクアリウムや超小型水槽などの軽い水槽ではメンテナンス時に水槽が動きやすいので、水槽用マットで滑りにくくしておくとメンテナンスがやりやすいです。
小さな水槽用のマットは売っていませんが、市販のサイズのものを切って使えば大丈夫です。
水槽用マットは商品によっては表面が少し滑らかな感じなものもありますが、水槽の重さが加わると摩擦力が上がり、水槽は滑りにくくなります。
③ 振動や衝撃を吸収し生体のストレス軽減になる
水槽周りを歩いた時の振動や荷物を床に落とした時の振動などは、水槽内の生体にストレスを与えます。
水槽用マットを敷いておけば振動をある程度吸収してくれるので、水槽内の魚などにも優しいです。
また、床から伝わる振動だけでなく、水槽にフタをする際の振動などの水槽に対する衝撃についても水槽台で跳ね返るのを防ぎ、ある程度吸収してくれます。
ただし、通常の水槽マットは3~5mm程度の厚さしかないものが多く、振動の吸収能力はそれほど高くはないので、強い振動が多く起こることが想定されるような場所にはできるだけ設置しないことをおすすめします。
水槽用マットは絶対に必要
水槽用マットには以上のような3つの役割があります。
ボトルアクアリウムや超小型水槽以外の水槽では、水槽が割れるのを防いだり地震の時に滑って落ちるのを防ぐために、水槽用マットは絶対に必要です。
特に大きな水槽の場合は水槽が割れたときの影響が大きく、大変なことになりますので必ず設置するようにしましょう。
ボトルアクアリウムや超小型水槽の場合は自重で歪んで割れたりすることもありませんし、滑って転落したとしてもそれほど大きな被害が出るわけではないということから、水槽用マットを使用しない人も多いです。
振動の吸収や、滑りにくくなることによる転落の防止やメンテナンス性の向上など、メリットはありますので、水槽用マットはできれば水槽の大きさに関わらず設置するのが望ましいです。
まとめ
水槽用マットは水槽と水槽台の間に敷くマットのことです。
水槽用マットには、水槽設置面の凹凸の影響を軽減して水槽が歪んで割れるのを防いだり、滑り止めの効果による地震時などの水槽転落の防止、振動や衝撃の吸収による水槽内の生体へのストレス軽減など多くの役割があります。
特に大きな水槽の場合は水槽が割れてしまった場合は大変なことになりますので、水槽を設置する前に水槽用マットは必ず設置するようにしましょう。
ボトルアクアリウムや小さな水槽においても、生体へのストレス軽減や転落の防止だけでなく、滑りにくくなることによるメンテナンス性の向上の効果もあります。
大きなデメリットなどはありませんので、水槽用マットは水槽の大きさに関わらずできればすべての水槽に設置するのが望ましいです。
各メーカーより様々な水槽用マットが販売されています。
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