アクアリウムには、熱帯魚やメダカ、金魚、日本産淡水魚(日淡)、古代魚、汽水魚、海水魚など、様々なジャンルがあります。
ここではそれぞれの魅力や注意点について簡単にまとめます。
熱帯魚
熱帯魚とは、熱帯や亜熱帯に生息する魚を意味します。
代表的なのはグッピーやネオンテトラ、コリドラス、エンゼルフィッシュ、ベタなどです。
熱帯魚には様々な種類があり、色や大きさ、体型も様々です。
地味なものからカラフルなものまであり、水草と合わせるとよりきれいな水槽を作ることが可能です。
ただし、熱帯地方に生息する魚は日本の冬の寒さには適応できないため、冬場はヒーターが必須です。
アカヒレや青コリドラス(コリドラス・パレアタス)など、寒さに強いとされている熱帯魚も存在しますが、ヒーターはあったほうが無難です。
メダカ
メダカはアクアリウムでも定番のジャンルであり、飼育も容易なので古くから親しまれてきている魚です。
野生のメダカは黒っぽくて地味ですが、ヒメダカなどの観賞用に品種改良されたメダカも多く流通しています。
観賞用メダカの品種は種類が豊富で、新しく生み出されたきれいな品種だと1匹で数万円以上するものもあります。
熱帯魚などと比べて色合いが穏やかなので、綺麗で落ち着いた印象の水槽を作ることができます。
メダカは上から見てもきれいで面白いですよ。
ドジョウや小型の川魚(カゼトゲタナゴやイトモロコ)との混泳も可能です。
金魚
金魚も定番なので、飼ったことがある人も多いと思います。
お祭りでも金魚すくいをしたことがある人は多いのではないでしょうか。
金魚はフナの突然変異個体の交配を繰り返して観賞用に作り出した魚であり、様々な色や体系、尾の形の品種が存在しています。
寿命が8年以上と長く、大きい水槽で飼育すると最終的に30cm以上まで成長することもあり、基本的に丈夫で飼育はしやすいです。
ただし、やわらかい水草は大好物で食べられてしまうため、レイアウト重視の水草水槽には不向きですので注意が必要です。
日本産淡水魚(日淡)
日本産淡水魚は文字通り日本に生息している淡水の魚で、略して日淡と呼ばれることが多いです。
タナゴやモロコ、カワムツ、モツゴ、モロコ、ハゼ、フナ、ドジョウ、カマツカ、イワナなど、種類は豊富です。
日淡は地味な体色をしたものが多いですが、発情期には婚姻色が出て色が変わり、きれいになるものもいます。
熱帯魚とは方向性が違いますが、日淡もとても美しいです。
川魚の群れもなかなか見ていて面白いですよ。
日淡は大きくなる種類も多く、高水温が苦手な種類もいますので注意が必要です。
水草を好んで食べる種類も多いので、レイアウト重視の水草水槽にも基本的には向きません。
(メダカとかカゼトゲタナゴ、イトモロコなどは大丈夫です。)
大き目の水槽で石や流木でシンプルにレイアウトすると、日本の川の中を再現した美しくダイナミックな水槽になると思います。
古代魚
古代魚とは、古生代や中生代から絶滅せずに生き残ってきた魚のことです。
アクアリウムでよく飼育されているのは、アロワナやポリプテルス、ガー、アミアカルヴァなどがあります。
古代魚の魅力は何といっても大型の種類が多く、きれいでダイナミックなことだと思います。
大型水槽の中を悠々と泳ぐ魚を見るのは本当に面白いです。
古代魚は寿命も長く、飼育自体は難しくないのですが、種類によっては大型水槽が必須になります。
アロワナなどの古代魚の混泳水槽で良い環境を作りたければ、180cm水槽で奥行も60cm以上欲しいところです。
濾過設備も高性能なものが必要で、オーバーフロー水槽などになると水槽の総重量もかなりのものになるため、賃貸では厳しいですし持ち家でも気軽に設置できるものではないです。
混泳についても、喧嘩することがあるので水槽内のパワーバランスに気を付ける必要があります。
古代魚飼育に興味がある場合は、よく調べて計画的に準備をしましょう。
汽水魚
気水とは、淡水と海水が混じり合った水のことで、海水よりも塩分濃度が低い塩水です(3%以下)。
川が海に流れ込む河口付近などが典型的な汽水域になっています。
アクアリウムでよく飼育される代表的な汽水魚はミドリフグです。
汽水魚の中には、完全に純淡水飼育で問題ない種類もありますが、汽水で飼育してあげたほうが調子が良い種類もあります。
汽水を作る際には人工海水の素が必要になります。
海水魚
海水魚は文字通り海に生息する魚です。
カクレクマノミやナンヨウハギ、チョウチョウウオ、チンアナゴなどが代表的です。
水槽内にライブロックやサンゴ、イソギンチャク等を設置することで、海の中の世界をきれいに再現することができます。
淡水の熱帯魚とはまた違った雰囲気になるので、今まで淡水水槽しかしてこなった人も、海水水槽を始めるとその魅力にはまってしまう人も多いです。
海水を作るためには人口海水の素が必要で、濾過装置やプロテインスキマーなど必要な設備も多く、淡水の水槽よりは少し手間やコストがかかる場合があります。
自分に合ったアクアリウムのジャンルを選ぼう
アクアリウムを始める前に、自分がどんな水槽にしたいのかイメージを持ちましょう。
例えばきれいな水草メインの水槽にしたいのであれば、水草を食い散らかす金魚や日淡、水草が育たない海水水槽は候補から除外する必要があります。
ヒーターを使わない場合は熱帯魚も候補から外れるので、メダカや金魚、日淡などに候補が絞られます。
また、古代魚など大きく成長する魚が飼いたい場合は、賃貸であったり大きな水槽を置けない家の場合は無理です。
自分好みの水槽にすることでモチベーションも上がりますので、自分はどんな水槽が好きなのか、よく考えてから始めましょう。
また、自分が設置できる水槽の大きさや、機材のスペックなどに見合ったジャンルを選ぶようにしましょう。
おすすめ記事
この記事を読んでいる方はこちらの記事もおすすめです。
関連記事のまとめ
これからアクアリウムを始めようと考えている方へのおすすめ記事をまとめています。
新着記事