玄関先やベランダなどにビオトープを設置してメダカや金魚の飼育、植物の育成などを楽しんでいる人は多いです。
ビオトープ用の飼育容器には、鉢やトロ舟、ジャンボタライなどがよく使用されます。
ここではそれぞれの特徴や注意点などをまとめました。
ビオトープにおける鉢の特徴や注意点
ビオトープというと睡蓮鉢が思い浮かぶ方は多いのではないでしょうか。
鉢はビオトープの飼育容器の定番です。
鉢には陶器製のものとプラスチック製のものがありますので、それぞれ解説していきます。
陶器製の鉢
陶器製の鉢は様々な色や形状のものがあり、おしゃれなビオトープを作ることができます。
特に円形の陶器でできた鉢は、睡蓮などをを浮かべてメダカを泳がせるだけで趣あるビオトープにすることができます。
また、ある程度の厚みがある陶器であれば外気温が急変しても内部の温度変化は緩やかであり、中の生体に優しいという特徴があります。
ただし、陶器は経年劣化はあまりないものの、落としたり硬いものをぶつけたり衝撃を与えれると割れやすいので扱いには気を付ける必要があります。
ビオトープに使える様々な陶器製の鉢が販売されています。
プラスチック製の鉢
プラスチック製の鉢も様々な色や形状のものが販売されており、おしゃれなビオトープを作ることができます。
プラスチック製の鉢は陶器と比較して割れにくいという特徴がありますが、紫外線などによる経年劣化があります。
数年使用したら定期的に状態をチェックして割れたり水漏れしたりする前に交換する必要があります。
ビオトープに使える様々なプラスチック製の鉢が販売されています。
ビオトープにおけるトロ舟の特徴や注意点
トロ舟とは、下の画像のような、セメントを練って生コンクリートを作ったり、左官業で左官壁に使う素材を練るための容器です。
トロ箱やプラ舟と呼ばれることもあります。
トロ舟は大きさが20ℓ程度のものから120ℓ以上のものまで様々であり、広くて浅い形状で使いやすいことから、ビオトープにもよく用いられます。
深さが必要な生体の飼育には向きませんが、メダカなどの屋外飼育には相性が良く、よく用いられています。
地味な印象な容器ですが、植物を植えると良い感じのビオトープになります。
ほとんどがプラスチック製ですが、もともとは土木作業用のものであり、厚めにつくられているためかなり丈夫です。
屋外で数年使用しても問題ないことが多いですが、数年使用したら定期的にプラスチック樹脂が硬化して割れやすい状態になってないか確認しながら使用すると良いと思います。
ビオトープに使える様々なトロ舟が販売されています。
ビオトープにおけるジャンボタライの特徴や注意点
ジャンボタライとは、下の画像のような容器で、お祭りなどで氷水を入れてジュースを冷やすときなどに使用される容器です。
角形タライと呼ばれることもあります。
ジャンボタライは30ℓ程度から120ℓ程度まで様々な大きさなものが販売されており、
深さも30cm程度ある商品が多く、メダカや金魚などの屋外飼育にも向いています。
形も角型だけでなく丸型のものもあり、色も黒や黄緑、青など様々です。
鉢やトロ舟と比較して見た目はポップな印象です。
また、上の画像のように、底に水抜栓がついているものもあり、そういった商品では水が満タンの状態でも簡単に排水できるようになっています。
多くはプラスチック製ですが、もともと水を入れる用途で作られているため非常に頑丈であり、耐久性もあります。
紫外線等で劣化する可能性はありますが、数年使用しても問題ないことが多いです。
私もベランダに設置しているジャンボタライがありますが、5年以上使用しても水漏れ等はありません。
定期的にプラスチック樹脂が硬化して割れやすい状態になってないか確認しながら使用すると良いと思います。
ビオトープに使える様々なジャンボタライが販売されています。
まとめ
ビオトープ用の飼育容器には、鉢やトロ舟、ジャンボタライなどがよく使用されます。
陶器製の鉢はおしゃれで水温変化も緩やかになるので中の生体に優しいという特徴がありますが、衝撃で割れることがあるので扱いには注意が必要です。
プラスチック製の鉢は軽くて割れにくいので小さなお子様がいるご家庭でも安心して設置できますが、経年劣化で割れることがあるため、定期的な点検が必要になります。
トロ舟は生コンクリートを作ったりするための容器ですが、浅く広い形状であり、大型のトロ舟ではかなりの水量が確保できるのでメダカなどの屋外飼育には向いています。
ジャンボタライはお祭りなどで氷水を入れてジュースを冷やすときなどに使用される容器で、こちらも大型のものではかなりの水量が確保でき、水深も30cm程度とある程度確保できることからメダカや金魚の屋外飼育にも向いています。
トロ舟とジャンボタライは非常に頑丈であり、屋外で長期使用しても問題ないことが多いですが、定期的に点検しながら使うと良いでしょう。
関連記事のまとめ
アクアリウムにおける水槽などの飼育容器について詳しく知りたい方へのおすすめ記事をまとめています。
新着記事