金魚は古くから盛んに飼育されており、日本人にもなじみの深い魚であるといえます。
バリエーションの豊富さや飼育環境構築が簡単であることなどからアクアリウム界の中でも人気の高い観賞魚です。
金魚を飼育する際には、まずは金魚がどのような魚なのかを知っておくことが大切です。
このページでは、金魚の生態や形態・習性など、金魚飼育にも役立つ情報を詳しく解説しますので、これから金魚の飼育を始める方や、すでに飼育している方にも参考にしていただければと思います。
金魚とは
金魚(学名: Carassius auratus)は、フナの突然変異であるヒブナの交配を重ねて生まれた観賞魚です。
通常のフナは灰色や銀色をした魚ですが、突然変異によって黒色の色素を欠いた個体は黄色からオレンジ色になり、ヒブナとよばれます。
金魚の原産国は中国であり、日本には室町時代に中国から伝来し、江戸時代ごろには養殖もおこなわれるようになり大衆に浸透していったとされています。
金魚は現在でも品種改良により様々な色や体型のものが作出されており、バリエーションの多さや美しさ、飼育設備構築の簡単さなどから世界中で親しまれている魚です。
様々な種類の金魚が販売されています。
金魚の形態
ここでは、金魚の形態(体の特徴など)について詳しく解説します。
金魚の大きさ
金魚は最大30cm以上の比較的大きくなる魚です。
通常の飼育で30cm程度まで大きくなることは少ないですが、長期飼育していると環境次第ですが15cm以上程度には大きく成長します。
どれだけ大きくなるかは金魚の素質と環境次第です。
水槽の容器が小さい場合には餌を与えすぎなければ水槽サイズに合わせて成長が止まることが多いため、小さい個体を選べばプラケースや小型水槽でも飼育は可能です。
金魚を大きくしたい場合は水槽サイズを大きくして、特に成長期には十分な餌を与えて金魚の活性を高めるような飼育環境にすると成長も早く、大きく成長していきます。
小さくて可愛らしい金魚や大きくて迫力満点の金魚まで、個体差が大きく多様性があるのも金魚の魅力です。
金魚の体の特徴
金魚は下の図のような姿をしています。
金魚は基本的には上の画像のようにエラや肛門、各種ひれ(胸・腹・背・尻・尾)が存在する魚です。
品種によって体型や色、尾の形状などが異なることも大きな特徴です。
体型の種類としては、原種のフナに近いような長い体が特徴の和金型や、丸みをおびた体型で体高が高いのが特徴の琉金型、肉瘤があり背びれを持たず丸みをおびた体型のランチュウ型、肉瘤と背びれを持ちやや体が長めのオランダ型などがあります。
尾の形状としては原種のフナに近いようなフナ尾(サバ尾)や長く伸びた尾が特徴の吹き流し尾、上から見たときに尾の先が3つや4つに分かれる三つ尾や四つ尾、上から見たときに羽を広げた蝶のように見える蝶尾など、様々なものがあります。
金魚のオスとメスの見分け方
金魚のオスとメスを見分ける方法はいくつかありますが、一番わかりやすく簡単なのは追星を確認する方法です。
オスの金魚は繁殖期になると頭部やエラ周り、ヒレなどに下の画像のような白い斑点のようなものができます。
追星は繁殖期を迎えたオスにしか出ないため、追星を使用した見分け方では上の画像のように明らかな追星がみられる場合に限りオスであることが確認できます。
そのため、オスでも特に若い個体は追星がみられない場合も多いため、追星がみられないからといってメスであると断定することはできないので注意が必要です。
繁殖期以外でも金魚のオスメスを見分けたい場合には、金魚の総排泄腔(肛門)の形状を確認するのが最も確実です。
一般的に金魚の肛門は下の画像のように、オスの場合はやや細長く、メスの場合はやや丸みを帯びています。
この方法では繁殖期でなくてもオスメスの判断ができます。
ただし、金魚によって個体差もあるので、熟練した人の場合は最も確実に見分けることができる方法ではあるのですが一般の人にとっては難しい場合もあります。
また、金魚が泳いでいる状態では確認ができないので金魚を手でつかむ必要があり、金魚に負担をかけずに素早く確認するなどの配慮も必要になります。
その他にも、繁殖期にはオスがメスを追いかけてお腹をつついたりする追尾行動がみられたり、メスの方が体がふくよかになるなどの差から判断することも可能ですが、繁殖期以外ではわからなかったり個体差もあるので不正確な場合もあります。
金魚のオスメスの判断は追星や産卵などの確実なものが確認できればすぐにわかりますが、それがない場合には肛門の形状や追尾行動、体型などを総合的に判断する必要があります。
特に若い金魚の場合はオスメスが分かりにくいことが多いので、注意が必要です。
金魚の生態
野生の金魚はいる?自然界にはいない?
金魚は品種改良によって生まれた種であるため、自然界には存在せず、金魚の野生種というものもありません。
放流によって金魚が野生化してしまっている場合はありますが、自然界では和金型以外の泳ぎの苦手な金魚は淘汰されて生き残ることは難しいですし、和金型でも色の目立つものは他の魚や鳥などに捕食されるリスクが高まります。
また、繁殖できたとしても野生のフナと交雑を繰り返すうちに金魚の形質は消えてもとのフナに先祖返りすることが多いです。
そのため、自然界に人工的に作られた金魚が定着することは少ないですが、条件が揃えば長生きして大型化したり繁殖することもあります。
このように、野生に入ってしまった金魚は、元々生息していた魚の餌や生息場所を奪って生態系を崩したり、遺伝子汚染につながる可能性もあるため、金魚を自然の池や川などに放流するのはやめましょう。
金魚の食性
金魚の祖先は野生のフナであるため、フナと同様に食性は雑食性です。
そのため、フナと同様に水草や水中に住む昆虫類、アカムシやミミズなどの様々なものを食べます。
ビオトープなどの屋外飼育で金魚を飼育している場合には、自然環境下と同様に発生する虫や藻類なども食べますが、餌となるものが少ない場合には人工飼料も与える必要があります。
また、屋内での水槽飼育では餌となるものがほとんど発生しないため、人工飼料は必須になります。
各メーカーより様々な金魚の餌が販売されています。
金魚用の餌として販売されている人工飼料は栄養価や栄養バランスに優れたものが多いため、それだけで生涯飼育することが可能です。
金魚の先祖であるフナが自然界で食べているような餌も与えてみたい場合には、金魚用の人工飼料を基本として、たまに冷凍アカムシなどの冷凍飼料を与えると良質なたんぱく質を補給できるので非常に良いです。
冷凍アカムシはキョーリンから発売されている殺菌処理済みの「クリーン赤虫シリーズ」がおすすめです。
ビタミン複合体をタップリ取り込んだバイオカプセルフードです。
病原菌を持ち込まないクリーンな赤虫なので安心して与えることができます。
デリケートな赤虫の細胞を壊さないよう超急速冷凍していますので、栄養分の流出もなくほとんど水を汚しません。
このクリーンアカムシは殺菌が徹底されているので、安心して水槽に入れられるだけでなく、冷凍庫で保存したり扱う上でも嫌悪感が少なく使用できます。
金魚飼育における水温
金魚の祖先であるフナは四季のある日本の自然環境でも生きていますので、金魚も同様に気温が氷点下になるような冬でも氷の下で元気に泳いでいたりします。
このように、金魚はある程度の寒さには耐えられますが、池の底まで凍る場合は死んでしまうことが多いです。
北海道などの冬の寒さが非常に厳しい地域で金魚を屋外飼育する場合には、冬の間は室内で飼育してあげるなどの対策が必要になります。
また、金魚は暑さにも強く、真夏の直射日光の当たるビオトープなど、35℃を超える水温でも問題ないことが多いです。
ただし、水温が上昇すると水中に溶け込める酸素の量が減るため酸欠になりやすくなるので注意が必要です。
大きな池などと違って金魚鉢や水槽での飼育では飼育の密度が高くなりますので、より多くの酸素を消費して酸欠になる可能性が高くなります。
また、高水温時はバクテリアにも影響を与えてしまい、水質が悪化してしまう場合もあります。
そのため、金魚が35℃以上の高水温に耐えられるとしても、飼育環境下では高水温による酸欠防止や水質悪化防止のために水温を下げてあげる工夫をしたほうが良いでしょう。
例えば水槽用クーラーや冷却ファンを使用したり、屋外飼育では真夏は直射日光を避けるためにすだれをかけてあげるなどの対策が非常に有効です。
どうしても水温が高くなる場合には水流が強くならない程度にエアレーションをしてあげると酸欠を防止することができます。
以上のように、金魚は低水温や高水温には強い魚であり、水槽用クーラーやヒーターを使用しなくても飼育できることが多く飼育しやすい魚ですが、急激な温度変化には弱いので注意が必要です。
クーラーやヒーターなどで水温を18~28℃程度までの範囲で一定にしてあげるとより飼育がしやすくなります。
水温管理や水温測定については以下で記事をまとめていますのでそちらもご覧ください。
金魚の寿命
金魚の寿命は一般的に10年以上です。
上手に飼育できれば15~20年以上生きることもあり、ギネス記録では43年間生きたという記録もあります。
このように、金魚は長生きする魚ですが、飼育環境や個体によっても差があり、全ての金魚が長生きするわけではありません。
水質悪化や過密飼育、その他のストレスなどによって病気発生して2~3年以内に死んでしまったり、個体によっては飼育環境に問題が無くても数年以内に死んでしまう場合もあり、10年以上生きる金魚というのはそれほど多くありません。
それでも一般的に飼育されている観賞魚の中では比較的長寿な魚なので、上手に飼育していればすぐに死んでしまうということは少なく、長期間飼育して大きく育てていくと特別な愛着や達成感が感じられます。
このような寿命の長い魚を飼育する場合には、現在の状況だけでなく、10年後も飼育を続けられるかどうかも考えてから飼育を始めることをおすすめします。
金魚の産卵・繁殖行動
金魚は卵を産むことにより繁殖します。
金魚は生後1~2年程度で成熟し繁殖活動ができるようになると、オスがメスを追いかける追尾行動がみられるようになり、オスがメスの腹部を軽くつついたりするような行動もみられるようになります。
メスが産卵すると、オスは精子を放出することによって受精が起こります。
このような産卵行動は水温が18~25℃程度である春や秋の朝方に行われることが多く、早朝に観察するとよくみられます。
ヒーターを使用している屋内水槽では1年を通して産卵は可能ですが、水温が季節を問わず一定の場合はなかなか産卵しない場合もあります。
その他にも日照時間や水質変化などの刺激も産卵のトリガーになるともいわれており、水換えをした次の日などに産卵することもよくあります。
金魚は一度に500個以上の卵を産卵し、浮草の根や水草に卵を産み付けたり底床にばらまいたりします。
金魚が産卵すると卵を親が食べてしまうことが多く、稚魚が生まれても親が食べてしまうので繁殖を目指す場合には卵を取り出す必要があります。
繁殖させない場合でも放置しておくと無精卵の場合にはカビが発生したりオスの精子によっても水質が悪化しますので、産卵が確認できた場合には掃除をして卵を取り出したり、水換えを行ったほうが良いです。
産卵や繁殖行動の適齢期は2~5歳までですが、それ以外の年齢の金魚でも産卵することはあります。
金魚の成長
金魚の卵は、受精卵である場合は水温によって変化しますが数日程度で孵化します。
金魚の卵は水温が高いほど孵化が早くなりますが、金魚の場合には極端に高い水温で卵を保管するとその後の育成が上手くいかない場合が多いです。
極端な高水温や低水温の場合には奇形の発生が多くなったり虚弱体質の金魚が生まれる場合もあり、極端な低水温の場合は孵化しない場合も多いので注意が必要です。
そのため、金魚の繁殖を目的とする場合には、産卵した卵を18℃~25℃程度で保管しておくのが望ましいです。
そのくらいの温度帯であれば4~5日程度で孵化し、その後も元気に育成できる確率が上がります。
金魚の卵の大きさは直径1~2.5mm程度であり、孵化したばかりの金魚は約3mm程度です。
孵化したばかりの金魚は針のように細いため、針子とよばれることが多いです。
また、孵化してから3日ほどは金魚のおなかが膨らんでおり、中に栄養が詰まった状態で生まれてきます。
この栄養が詰まった袋をヨークサックと呼び、別名では卵嚢(らんのう)と呼ばれています。
ヨークサックの中に詰まっている栄養は生まれてから2~3日かけて吸収されるので、それまでの間は餌を食べなくても生きていけますが、その後は自然界では小さな微生物を、飼育環境下ではパウダー状の餌などを食べられる環境でないと生きていけません。
生まれてから2日程度は壁に張り付いていたりあまり動かないことも多いですが、その後は餌を探して泳ぐようになっていきます。
ブラインシュリンプなどを与えても良いですが、手間であれば日本動物薬品の「殻無ブラインシュリンプ アルテミア 100」などを与えても良いです。
ブラインシュリンプの耐久卵から黄身だけを取り出していますので、そのまま観賞魚に与えることができます。
稚魚の成長に必要な各種アミノ酸などの優れた栄養を豊富に含んでいます。熱帯魚(グッピー・プラティなど)・金魚・海水魚・無脊椎などにも最適です。
稚魚の成長には栄養が必要ですのでこまめな給餌が必要ですが、餌のあげすぎによる水質悪化には十分気を付けましょう。
金魚は孵化してすぐの針子の状態から20日程度で1cmを超えて稚魚になります。
それから1~2カ月程度で2cmを超える幼魚になり、そこから先は水槽の大きさや餌の量などによって成長速度は大きく変わります。
餌の量や環境によっては小さいままの場合もありますし、最初の1年で10~15cm以上に成長することも珍しくありません。
また、1~2年程度で性成熟もし始めて繁殖行動をする個体も出てきます。
金魚の性格・気性・混泳
金魚の性格は温和であり、基本的には同種間でも他種間でも激しいケンカになることは少ないです。
ただし、金魚にも個体差があり、好奇心旺盛な金魚は他の魚を追いかけたりつついたりする場合があります。
特に和金型の金魚と琉金型やランチュウ型の金魚を一緒に飼育すると、動きの遅い琉金やランチュウが和金につつかれてしまうことがよく起こります。
つつかれたりすることがなくても和金型の金魚は動きが早く、他の金魚にとってストレスになる場合もありますので、基本的には体型の違う金魚との混泳は避けたほうが良いでしょう。
色々な体型の金魚を混泳させても問題が起こらない場合も多くありますが、個体の性質や相性にもよるので、試してみないとわかりません。
混泳に失敗した際には水槽を分ける必要がありますので、事前に準備をしてから試すようにしましょう。
また、金魚は大きくなる魚ですので、メダカや小型熱帯魚などと混泳させるのは不可能であり、逆に金魚を捕食したり攻撃したりする種類との混泳もできません。
金魚の習性
金魚には様々な習性があります。
習性を理解しておくことは金魚を飼育していく上でも非常に重要です。
ここでは一般的に知られているいくつかの習性を紹介します。
人に慣れやすい
金魚は基本的には野生のものではなく、人によってブリードされているものであるため、餌をあげていれば人には良くなつきます。
水槽飼育では人が近づくと寄ってきて餌を催促したり、水槽内に手を入れても全く怖がらなくなることも多いです。
実際には人間が好きで懐いているというよりは、人間が来たら餌がもらえるということを学習しているだけだと思いますが、このように人に慣れやすい魚は飼育していて楽しく育成も非常にしやすくなります。
ただし、頻繁に驚かせたりすると人間を怖がるようになったり、大きな池などで餌をあげずに自然に近い環境で育てたりすると人間に慣れない場合はあります。
また、環境変化があったりする場合に一時的に神経質になったり、何もなくても突発的に怯えたりする場合もありますが、基本的には金魚が落ち着ける環境を作ってあげれば問題ありません。
群れで泳ぐこともある
金魚は水槽飼育ではあまり群れで泳ぐことはないですが、複数匹で飼育していると時折寄り添っていたり仲良く泳ぐ姿も見られます。
また、驚いた際や脅威となる敵の存在があるときなどは群れを作って泳ぐ性質があります。
一般的な水槽飼育では外敵もいないので金魚にとって安全な状況であり、群れを作る必要もなく一匹だけでの飼育でも問題ないことが多いですが、複数飼育していると何かあった時に仲間と一緒にいたほうが落ち着きやすいということはあると思います。
スイスでは金魚を一匹だけで飼育することを禁じる法律があり、これは本来の川などでは魚は群れをなして泳ぐ社会性のある生き物であり、それを無視して飼育することは良くないとしています。
水槽飼育では金魚が落ち着ける環境を作ってあげればそこまで気にする必要はないですが、気になる場合は複数飼育にしてあげても良いかもしれません。
金魚も睡眠をとる
金魚に限らず他の魚でもそうですが睡眠はします。
人間のようにまとめて睡眠をとるわけではなく、金魚は1日の内2~4時間程度、小分けにして睡眠をとっています。
金魚の寝姿は水中で動かなくなったり底でじっとしていたり、水草や石の陰にかくれたりと個体によって様々です。
餌をあげて数時間後や電気が消えた後などは特に、金魚が寝ている姿を観察することができます。
みんなで仲良くならんで寝ていたり、就寝中の金魚を見るのもおもしろいです。
夜は電気を消して暗くしたり、振動をたてて脅かしたりしないなど、金魚が安心して睡眠をとれるような環境を作ると良いでしょう。
まとめ
金魚とは
金魚は、フナの突然変異である黒色の色素を欠いたヒブナの交配を重ねて生まれた観賞魚です。
金魚は現在でも品種改良により様々な色や体型のものが作出されており、バリエーションの多さや美しさ、飼育設備構築の簡単さなどから世界中で親しまれている魚です。
金魚の形態
- 金魚の大きさ
- 金魚の体の特徴
- 金魚のオスとメスの見分け方
金魚は素質と環境次第で15~30cm以上と大きく成長する魚である
水槽サイズに合わせて成長するので小さい個体は小型水槽でも飼育は可能
金魚には基本的にエラや肛門、各種ひれ(胸・腹・背・尻・尾)が存在する
品種によって体型や色、尾の形状などが大きく異なる
オスは繁殖期になると追星と呼ばれる白い斑点が頭部やエラ周り、ヒレなどに現れる
繁殖期にはオスがメスを追いかけるようになりメスはおなかがふっくらとしてくる
金魚の肛門は、オスはやや細長くメスはやや丸みを帯びており繁殖期以外でも見分けることができる
金魚の生態
- 野生の金魚はいる?
- 金魚の食性
- 金魚飼育における水温
- 金魚の寿命
- 金魚の産卵・繁殖行動
- 金魚の成長
- 金魚の性格・気性・混泳
金魚は品種改良によって生まれた種であるため自然界には存在しない
生態系の破壊や遺伝子汚染につながるため、金魚を自然の池や川などに放流してはならない
食性は雑食性であり水草や水中に住む昆虫類、アカムシやミミズなどの様々なものを食べる
金魚用の人工飼料は栄養バランスに優れたものが多いためそれだけで生涯飼育することが可能
金魚は氷点下の気温でも耐えられるが池の底まで凍る場合は冬の間は室内で飼育するなどの対策が必要
35℃を超える水温でも問題ないことが多いが酸欠になりやすくなるので注意が必要
クーラーやヒーターなどで水温を18~28℃程度までの範囲で一定にすると飼育が容易になる
金魚の寿命は一般的に10年以上
15~20年以上生きる金魚もいるが飼育環境や個体によっても差があり、10年以上生きる金魚はそれほど多くはない
金魚は生後1~2年程度で成熟すると追尾行動などの繁殖行動がみられるようになる
メスが産卵し、オスが精子を放出することによって受精が起こる
繁殖を目指す場合には卵の隔離が必要であり、産卵後は水質悪化防止のため水換えをした方が良い
金魚の受精卵は18℃~25℃程度の水温では4~5日程度で孵化し3mm程度の針子となる
孵化してから3日ほどは栄養が詰まったヨークサックがあるので餌を食べる必要がない
20日程度で1cmを超える稚魚に、さらに1~2カ月程度で2cmを超える幼魚になるが、その後は水槽の大きさや餌の量などによって成長速度は大きく変わる
金魚の性格は温和であり、ケンカは少ないが好奇心旺盛な金魚は他の魚を追いかけたりつついたりする場合がある
泳ぐスピードの違いなどでストレスになる場合があるので体型の違う金魚との混泳は避けたほうが良い
メダカや小型熱帯魚などとの混泳は難しく、金魚を捕食したり攻撃したりする種類との混泳も不可
金魚の習性
- 人に慣れやすい
- 群れで泳ぐこともある
- 金魚も睡眠をとる
金魚は人によってブリードされているものであるため、餌をあげていれば人には良くなつく
環境変化があったりする場合に神経質になることもあるが金魚が落ち着ける環境を作ってあげれば問題ない
驚いた際や脅威となる敵の存在があるときなどは群れを作って泳ぐ性質がある
一般的な水槽飼育では外敵もいないので群れを作ることは少ない
金魚は1日の内2~4時間程度、小分けにして睡眠をとる。
金魚が安心して睡眠をとれるような環境を作ると良い
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関連記事のまとめ
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